プレゼント選びを考えるのは、親も非常に楽しい。面白いのは、親が子供に与えたいものが、子供にとっていつも嬉しいものであるとは限らないことだ。しばしば、子供が最もほしいものは、親が避けているものであったりもする。親が禁止するものほど、子供は強く求める。
クリスマスの朝、枕元のプレゼントを開けて、子供のがっかりする顔は見たくない。それを見た親は子供以上に落胆する。このことから、プレゼントの成否を決定するのは子供であり、プレゼントの善し悪しではなく、子供の主観をポイントにおかなければならない。
1)どのくらい本気で欲しいのか(すぐ飽きないか)
2)危険でないか、健康を阻害するものでないか
3)教育的な意味を持たせない
4)どこに収納するのか
この4つの条件で整理していくために、まずリサーチする必要があった。
1)どのくらい本気で欲しいのか
本気の度合いを確認するために、ほしいものリストをつくってみる。
まず子供をおもちゃ屋さんやレゴショップに誘う。一緒におもちゃを見ながら、「これ、クリスマスにサンタさんにお願いする?」(決まりか?それで決まりなのか?)と確かめてみる。これは数回、時間を置いてチェックする。子供は気まぐれで、ほしいものがたくさんあるからだ。次第に親もOKなものが見つかってくる。どうしても与えたくないものに興味を示したときは「そういうのはサンタさんとしてはNGじゃないかな?」とサンタのせいにする手もある。もしリストができれば、おばあちゃんや、他の大人がプレゼントについて相談してくれたときや、自分がよその子にプレゼントするときの参考にもなる。本気度合いについて、収納場所を考えるときに、さらに探ることができる。
リサーチのとき、おもちゃ屋さんで恥ずかしい思いをしないために
「今日は買わないけど、おもちゃ屋さんに行ってみる?」「おもちゃ屋さんは遊ぶところじゃないし、買うまではお店のものだから、お行儀よくしようね。」と事前に説明すると、「買って、買って」とダダをこねられることも格段になくなった。もし、おもちゃ屋さんで暴れたり迷惑をかけるようなら、すみやかに店を出て、また後日さらに説明してトライする。そしてクリスマスや誕生日など、買うと決まっているときにしか、おもちゃ屋さんには行かない。買う気もないのに子供に見せて欲しがらせて叱るのはおかしい。
2)危険でないか、健康を阻害するものでないか
スマホ、携帯ゲームを持たせるのはなるべく遅くしたい
携帯電話やDSは、時間の問題。いくら持たせたくないと思っても、いずれは持つようになる。そのときにはもちろん、危険のないように一緒に使い方を考えなければならない。そして家族で十分話し合うだろうと思う。今年はほしがっていないので、問題なく除外。光源を長時間にわたって注視することに健康上の不安がなくもないが、私自身Macに没頭していた時期があるので、完全に否定するわけでもない。私はブルーライトカットの眼鏡を使用している。モニタに直接つけないのは、たまに眼鏡を外して色を確認したいからだ(上手な人はCMYKの数値で色がわかるため、モニタはあてにしなくてもいいのかも)。子供が携帯電話を持つまでには、ぜひ目に負担のかからない液晶を開発してほしい。
3)教育的な意味を持たせない
本はクリスマスでなくても買うつもり
本は、読みたいときに買うべき。私は本が好きだし、子供にも好きになってほしいが、私のセレクトが子供にとって読みたくなるかはわからないものだ。「これは絶対面白い」とその本の内容に自信があっても、子供は読む前に評価できないので、なかなか読み出さないのもしょうがない気もする。今年のクリスマスに本は選ばないことにした。1年に1度のイベントにというよりは、むしろ毎日読むものとして、記念日でなくてもプレゼントしていきたい。
積み木はクリスマスを待たなかった
これは、積み木に夢中になる期間は短いなと思っていたので、欲しがったら急いで買ってもらった。後悔はしていない。クリスマスを待つ間にも、子供は毎日のように積み木ですばらしい作品を作っている。レゴブロックは親も好きだし、特殊パーツを使うセットものなども、飽きずに組み合わせて長く使っている。おどろくべきは、デュプロ(小さい子用の大きなレゴ)で、小さい普通サイズのブロックで遊んでいても、デュプロはまだ活躍するし、単純で少ない数で構成するので難しい。
レゴ作品の洋書はかわいいし、参考にもなる
クリスマスに本は買わないと決めているけど、レゴ作品の洋書なら素敵だと思う。自分の発想にはないものを見て、新しく作れるものが増えるのは楽しいのはまちがいない。参考に使えるし、観賞用にもかわいい。自分の子供だけでなく、誰かの家のクリスマスパーティにおよばれしたときにもいいかもしれない。古くならず、荷物にならず、また収納場所にも困らない。
4)どこに収納するのか
おもちゃを収納する場所、およびボックスはすでに決めてあるので、前のおもちゃを捨てるよう相談する。収納場所を確保してから、プレゼントのリクエストを受けるようにしている。「これ欲しい」と声があがったら、「じゃあ、この子はどこに場所をつくってあげる?」とうながす。たまに「え?それ捨てるの?」と親が驚くことがある。子供が気に入っていて、毎日一緒にいたぬいぐるみを捨てる、と言ったときには、「かわいそうじゃないの!」と思わず抗議してしまったことがあった。
では、仮面ライダーのベルトはどうだろうか(これは暴力的になるという問題もあるのだろうが、我が家では無視している)。毎年似たようなものを与えていて、無駄に感じるだろうか。たしかにキリがなく思うし、価格も高すぎる。ベルトだけでは済まないからだ。ただ、金額に関しては悩むのは意味が無いと思っている。出せれば出すし、出せなければ出ないものだからだ。これについても、パパとよく相談している。
そして、毎年買うのに捨てがたいので、たまる一方だ。ゴーカイジャーやゴーバスターズ、キョウリュウジャーでは、なんとかブラスターのような銃などは2個づつ買った。兄弟で喧嘩になってしまうからだ。こうした過去のものも、新しくプレゼントを買う前に捨てるものを子供と相談している。新しく買ったら、いくつか捨てればいいのだが、そううまくもいかないので、「おばあちゃんちに持っていこうね。」と言って、しばらく避難させる。ほとぼりがさめて忘れられたものから、こっそりサヨナラするつもり(まだほとんど捨てたことがないが)。
捨てるオモチャを子供が納得できて、収納場所が確保できれば、クリスマスのプレゼントは、ライダーものあるいは戦隊ものでいいという判断。子供はすぐ大きくなる。今だけでもそんなに喜ぶなら、そして無駄にしてもいいから、子供の心にヒーローがいたほうがいいな、と思う。
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