明日2017年3月5日(日)は無料観覧日です(終了)。観覧無料の日があるんですよ。海外の美術館みたい![追記:会期中、ほかにも無料観覧日があります。]
バウハウスに天才はいなかった
今でこそバウハウスは有名だし、時代のアイコン的な存在なんだけど、じゃあ天才が排出されたかっていうと、そうじゃありません。バウハウスから天才が卒業したりはしてないの。
でも!
たった一人だけ天才をあげてみろ、と言われたら、私はまちがいなくブロイヤーと答えます。彼の作品は、学生なのにキレがあって、すみずみまで彼の気持ちが行き渡ってます。シンプルでシャープなんだけど、「こうありたい」という意思に満ちあふれているんですね。今見ると合理的で当然のように見えるカタチだけど、キレッキレの彼のデザインにあのとき誰もが息をのんだのではないでしょうか。私は昨日も、「うっ!」と衝撃を受けました。
ベルリン時代は1年しかなかった
勉強したはずなんですが、バウハウスのベルリン時代は1年だけだったんですね。バウハウスって2回の引っ越しをしています。住所は3つ。ワイマール、デッサウ、ベルリン。初期のワイマール時代、とかデッサウ時代、ベルリン時代のように分けることができます。
バウハウスの勉強も、「マルセル・ブロイヤーの家具」を観たあとなら頭に入りやすいかもしれません。
ワシリーチェアのかっこよさ
「マルセル・ブロイヤーの家具」は写真撮影はNGなんですが、展示スペースの手前看板前に、撮影してもいいですよスペースがあります。どうせカメラはNGでしょってロッカーに預けてしまった私は激しく後悔しました。
スマホや携帯は電源切ってね、と案内があります。電源を切ったスマホをポケットに入れておいて、撮影してもいいですよスペースだけ電源を入れれば良かったのですね。
ワシリーチェアが置いてあり、座っていいんですよ。イスですから、座ってみないことには評価なんてできないのが本来です。アンティークで破損のおそれがあるような貴重な展示物のほかに、座りごこちを試すことができるサンプルも置いてあって、素晴らしいです。
座ってみると、座り心地がいいです。そして、写真に撮ってみるとわかるのですが、座った人の姿もきれいなんですよ。そう計算されてつくられています。カンディンスキーが最初に評価したイス。カンディンスキーは足が長かったんじゃないか、と私は思ってます。足の長い人は特に座った姿が素敵ですから、このイス。
マルセル・ブロイヤーの家具 主催:東京国立近代美術館
会期:2017年5月7日(日)まで/会館時間:10:00から17:00まで、金曜・土曜は20:00まで(入館は閉館30分前まで)/月曜休館(ただし3/20,27,4/3,5/1は開館)、3月21日休館/観覧料:一般430円(税込)、大学生130円(税込)、高校生以下無料/無料観覧日:2017年3月5日(日)、4月2日(日)、5月7日(日)