読みました「(Outlander 8)時の彼方の再会 2」

時の彼方の再会 2 タイトル OUTLANDER
    1. 「時の旅人 クレア」よりも、先が気になりました。いままでのシリーズ7冊を読むあいだに、すっかりクレアとジェイミーが好きになってしまっていたので、「再会できるのかな?」と心配でした。原題「VOYAGER」のとおり、船旅に出ます。

時の彼方の再会 2 表紙OUTLANDERシリーズ8冊目

時の彼方の再会 2
ダイアナ・ガバルドン著 加藤洋子訳

OUTLANDERシリーズ8冊目です。前巻でジェイミーのいる過去へ行こうとクレイグ・ナ・デューンでブリアナたちに別れを告げたクレア。目が覚めてジェイミーを探すところから始まります。

最もクレアを傷つける、ジェイミーの相手

クレアが未来へ帰ってから、クレアにもジェイミーにも辛い20年がすぎていました。たいへんな危険をおかし、ブリアナと別れてまで過去に来たのに、一瞬でクレアを帰る気にさせるのは、ジェイミーの浮気相手です。結婚していましたが、クレアが生きていない前提での婚姻なので、私は浮気だといいたい。クレアが非常に嫌い、そしてクレアを殺そうと企んだ女性との関係が、なににもましてクレアを傷つけます。この本に登場するまで、存在すら忘れていました。私の最も嫌いな登場人物です。いつもは賢く完璧なジェイミーですが、男は「よりによって」という女を選びがちです。リアリティが感じられた部分でした。

カローデンを生き延びた仲間も登場

ジェイミーの再婚相手(名前は出しません)が雇った弁護士は、クレアのかつての仲間の一人でした。ネッド・ガウアンは、クレアが魔女裁判にかけられたときに、たったひとりで城から助けにかけつけてくれました。ネッドは、ジェイミーがドゥーガルを殺害したことを知っているのでしょうか。

クレアの亡霊

「時の旅人 クレア」で、フランクがジェイミーの亡霊(?)を目撃したように、ジェイミーが他の女性と結婚しようとしたときに、ジェニーは祭壇の前にクレアの姿を目撃します。きっと、このシリーズはクレアとジェイミーが亡くなるまで続くのだろうと思った場面です。魔法よりも科学知識で生き抜くクレアも、いくつかの不思議な現象を体験していきますが、超常現象を解明しようとする記述は非常に少なく、この亡霊についても、はっきりとは意味が記されないのではないかと思っています。

エレンからブリアナへ

当人の登場がないにもかかわらず、存在感が大きいブリアナですが、その存在感の大きさは「時の旅人 クレア」「ジェイミーの墓標」でのエレン以上です。ブリアナやジェニーの子供たちが登場するようになって、エレンは遠い存在になりました。マータフにブリアナを見せてあげたい、と思っていましたが、やはりマータフは出てきません(カローデンで亡くなったので)。

裏切り者は同じ船にいる

ジェイミーの命を狙うのは、ジェイミーがエジンバラで密輸していた部下のなかの一人です。いったい誰なのか。アルテミス号でもジェイミーは気が抜けません。

次は「(OUTLANDER9)時の彼方の再会 3」です。