読みました「(Outlander 18)炎の山稜を越えて 2」

炎の山稜を越えて2表紙OUTLANDER

この2巻で山賊が姿を現します。あまりにも無惨な様子に、読みながら心が痛くなりました。これまで、ブリアナやロジャーにも災難が降りかかりましたが、クレアには特に多いように思います。ジェイミーもさんざんでしたが、クレアもぼろぼろです。全4冊で構成される「炎の山稜を越えて」の2冊目では、フレーザーズ・リッジのなかで生きる家族の様子がもっとわかるようになりました。

炎の山稜を越えて2表紙炎の山稜を越えて 2
ダイアナ・ガバルドン著 加藤洋子訳

OUTLANDERシリーズ18冊目「炎の山稜を越えて 2」。原題は「A BREATH OF SNOW AND ASHES」。イングランドから独立を勝ち取るけれど、ジェイミーたちが無事かどうかは、わかりません。ジェイミーは、またクレアを時の彼方へ戻すのでしょうか。本作でも、ジェイミーがクレアを守ろうとする騎士っぷりは最高です。炎の山稜を越えて2原題

ドラマOUTLANDERのシーズン2でファーガスが登場した!

原作を読み進めてから、ドラマを見ても感動します。子供のファーガスに、懐かしいというか嬉しいというか、親戚のおばさんにでもなったような気分で映像を見てしまいます。ファーガスは機転のきく都会っ子ですから、ジェイミーとも気が合うのですね。売春宿で母親も知らずに育ち、のちに腕を切られてしまう、過酷な人生です。ファーガスの人生にジェイミーが責任を負うのは自然な流れのように感じました。原作を読むとファーガスやマータフが登場すると、テンションが上がります。

とうとう現れた、時の旅人のひとり

クレアをさらった山賊のひとりに「時の旅人」ドナーがいました。過去に行こうとした5人のうち、ひとりは死体で発見されました。残るは4人。
「カワウソの歯」(もう亡くなっている)
「レーモンド」(マスター・レーモンか?)
「治療師」(50年以上前にダンカン・イネスの口唇裂を治療した)
「ウェンディゴ・ドナー」

ダンカン・イネスを乳児のときに治療したのはレーモンドかもしれませんから、まだ出てくる可能性があります。ドナーは、クレアに質問をしたくらいですし、たくさんの情報は持っていません。こののち、「レーモンド」が「健脚」のことで「マスター・レーモン」のことなのか、宝石を持っていたとしたら現在も所持しているのか、時を越えるときに何か特別に計画したことがあったかなどの実体験についての情報をもたらすのだと期待しています(ジェイミーに殺されなければね!)。ドナーのような登場人物は、狡猾で好きになれません。インディアンたちを助けようとして、自らが殺されても歴史を変えようとした「カワウソの歯」とはちがいます。

この襲撃はクレアとジェイミーの今後の政治的立場に影響するか?

もし、ジェイミーがいなくなれば、クレアやブリアナたちは魔女(古い者?)として恐れられるあまりに殺されるのではないか、と前巻でジェイミーはロジャーに話します。この襲撃者の中にフレーザーズ・リッジの近所、ブラウンズ・ヴィルの男がいましたので、明確に対立します。ジェイミーたちは独立派でありながら、宣言するタイミングを見計らっていますし、この危うい時代にあって敵ができたのですから、できれば早めに対処してほしいところです。そして、クレアだけでなくブリアナ、ロジャー、ジェミーも危険です。

マーサリのこどもに障害、ファーガスの真意が吐露された

腕がないことで、ファーガスは苦悩します。ジェイミーの義理の兄イアンも、片足がありません。ダンカン・イネス(ジョカスタと結婚した)も片腕です。イアンにはジェニーがいますし、ダンカンは裕福なジョカスタと結婚しました(優秀な黒人奴隷がいる)から、悩みが深いのはファーガスです。うまくリッジで働けない上に、障害のある息子をもちました。この時代では、「こびと」として生きることの恐ろしさが説明されましたが、これではジェイミーがいなくなったら、と将来への不安もなくなりません。魔女や怪物として殺されそうなのは、クレアだけではなくなりました。ブリアナもジェミーも、このアンリ=クリスチャンもです。ファーガスとマーサリはクレアたちが「時の旅人」である秘密を共有していませんが、この子供の誕生によって、この時代の迷信ゆえの暴力と共に対峙していくのでしょうか。

しかし、見つかっているジェイミーとクレアの死亡記事には、「子供はいない」とのことなので、ファーガスはどういう位置づけなのかな、微妙だな、と疑問に思っています。養子ですから。ジェイミーたちの「子供」として考えられるのは、ブリアナ、ファーガス、マーサリです。全員いないと記事にあるのです。ブリアナは時を越えるのでしょう、たぶん。では、ファーガスとマーサリは?ラリーブロッホに戻ることもありえる?

イアンの奥さんと子供の話題が出た

本作で、イアンの奥さんと子供の不幸が明かされました。子供を亡くしました。イアンは戻りそうにありません。気になることといえば、イアンがインディアンの村を追われたあと、オオカミに襲われる森の中で、「声」が助けてくれます。この声はなんだったのでしょうか。イアンは、宝石を使った「時の旅人」テストを受けて超能力はなさそうだとわかっています。だとすれば、イアンの奥さんのエミリーでしょうか。

ブリアナが呪術のあとを見つける

ロジャーが不用意に親切にした未亡人ミセス・マッカラムではないかと疑いましたが、彼女ではなさそう(アリバイがある)。では誰?ボビー・ヒギンズを振り向かせようとしているマルヴァ・クリスティーでしょうか。青い目のボビーはリジーが好きなので。

クレアの言葉

クレアにあったのは「怒り」でした。「打ちひしがれてなんかやるもんですか。」と話しました。避けられない理不尽なことがあったときに、やり返してもやり返しても、残りつづけるストレスとたたかわなければなりません。ああ、やっぱりクレアが好きだなあ、と思います。

次巻は「炎の山稜を越えて 3」(別記事)です。

ドラマではシーズン2でファーガスが登場します。子供時代の彼が、いじらしく思えました。はやくシーズン2も販売されないかな、と待ち遠しいです。

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