夏休みの子供につきあって図書館に。若様シリーズなら、まちがいないだろうと、まよわず手にとりました。ちょっと切ない感じの若様がたがたまらなく面白くて、やはり一気に読んでしまいました。
「若様とロマン」
著者 畠中恵
時代は開戦前の明治
戦争を避ける仲間を増やす為に、お見合いを押し付けられる若様たちですが、開戦前のぴりぴり緊張感あるなかで、どんどんロマンスがうまれてきます。
戦争が始まるときは、こうだったのかなあ、と思いながら読んだので、そのぶんも興味深かったかも。
若様組の中心人物にロマンスが少ない
主人公の長瀬も、パティシエの皆川も、マドンナの沙羅さんにも、たいした進展がありません。がっかりしたような、ほっとしたような。中心人物のひとり、歩く凶器のイケメン園山に縁談があったり、小山・小沼の両氏のダブルお見合いがあったところは、素敵な雰囲気がありました・
次巻が気になる、戦争に巻き込まれるのか
来る戦争を止めたくても止められない若様たちは、全員が生き延びるわけではないのだと思います。ちょっと次巻は、若様シリーズらしからぬクライマックスがあるかも。