3度買いした「グリフィンの年」

グリフィンの年、表紙 読んだもの

子供に読んで欲しくて、自分がかつて読んだことのある本を、再び(いや、実を言うと三度)購入しました。ハードカバーでは上下巻に分かれていましたが、文庫では一冊にまとまっています。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著
「グリフィンの年」

最初は、八重洲の大きな本屋さんで買ったんじゃなかったかなと覚えています。当時の私は、まさか生まれてくる子供が自分と同じ本を読むとは、想像もしてませんでしたから、読んでは捨て、読んでは捨て、たくさんの本とさよならしてきました。

グリフィンの年、表紙

つい5年前、インドに引っ越したとき、海外では日本語の小説は手に入りにくいだろうと、子供に読んで欲しい本を買って、持っていけるだけ持っていきました。その中に、この「グリフィンの年」もありました。しかし、この本は子供に読んでもらえないまま、3年後に日本に一緒に帰国となりました。

その頃には子供も小学校の高学年になり、「男の子はもうファンタジーを読まないのではないか」と諦めていました。日本の自宅の本棚も整理せざるを得ないので、「もう、この本は読まないのね」と子供たち本人に確認しながら処分。

ところが、それから半年もしないうちに、急に次男がダイアナ・ウィン・ジョーンズの著作を次々に読むようになりました。大好きになってしまったのです。

買い直しですよ。

本を読んでいる子供を眺め、嬉しくないはずはありません。しかし、「グリフィンの年、まだ家に届かないの?」と催促されると、ちょっと言いたくなってしまいます。

確認したよね?その本、つい最近まで家にあったんだよ。インドにまで持っていって、ご丁寧に持って帰ってきたんだよ。面白いから読んでみなよって、何度もすすめたじゃん!

「ダイアナ・ウィン・ジョーンズの本、面白いよねー。(次男)」

ああ、そうですとも。

この本は、「ダークホルムの闇の君」の続編であります。単独で読んでも面白いです。グリフィンと人間が家族として自然に暮らす感じが、動物が好きな子供だった私のアンテナにピンときたんですね。動物や生き物が好きなお子さんに、是非ともお勧めしたいシリーズです。