原作でいうと、ジェイミーの墓標3のあたりのはずですが、ドラマのシーズン2の構成は原作とちょっと違っています。
ルパートが生きていた
最終話でロジャーとブリアナが牧師館で出会いましたが、原作「ジェイミーの墓標1」では、冒頭ですでに出会っています。「クレアがすでに20世紀に戻ってる!娘もいる!」と非常に驚き、どういういきさつで20世紀に戻ったのか、なぜクレアは残らなかったのか、謎をときあかすように物語がすすみました。
また、ルパートは原作では、クレアの目の前で亡くなります。ルパートの死に様は、圧巻でした。
「俺と結婚したかもしれなかったんだ。」
もう息絶えるというときにクレアにみとられながら、告白しました。ジェイミーと結婚せざるをえなかった(ジャック・ランダルからのがれるため、スコットランド人と結婚する必要があった)とき、もう一人の候補はルパートでした。
ああ、ルパートが生きていた。原作とは違うけど、嬉しかった。
原作でもカローデンの直前にクレアが石を抜けて戻るので、クラン(マッケンジーだけど)の仲間が戦いで命を落とすのを目にするのは、ルパートだけでした。ドラマではアンガスが亡くなりますが、クレアがあまりショックを受けずにいたので、ちょっと違和感。
クレアが20世紀に戻り、ジェイミーが生き延びたことを知りますが、おそらくルパートもマータフもカローデンで亡くなるのでしょう。
原作ではマータフの死は、詳細が明かされないまま物語がすすみます。亡くなったのはカローデン。ジェイミーはあまりのショックで記憶が抜けていたので、マータフが亡くなった状況がはっきり描写されたのは、「炎の山稜を越えて 4」の後半「カローデンの亡霊」でした。シリーズ20冊目でしたから、シリーズ6冊目ジェイミーの墓標3から、14冊分もひっぱるわけです。
2016年10月現在、私は「炎の山稜を越えて 4」を読み終わったばかり。ドラマでマータフが登場すると、もう胸がつまってきます。
ドラマでは、マータフがジェイミーに言います。
「お前とともに死ぬ。」
ラリー・ブロッホに仲間を返したら、ジェイミーと一緒に戦うために戻ってくると言いました。サンドリンガム伯爵の首をとったマータフですから、きっとカローデンでもジェイミーのために戦うのでしょう。