クリストファーと魔法の旅
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著
原題:”The Lives of Christopher Chant”
それこそ、お腹の中にいた時から、本を読んで聞かせていたのに、つい最近まで本を読もうとしなかった次男。いや、聞いてはいたんでしょうけども、私の音読をBGMのように聞き流し、別の遊びをするか、部屋を走り回っていましたから、正直なところ私は不満を抱えていました。
でもですね、聞いていないようでよく聞いていたみたいです。
私自身がダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンだったので、日本で手に入る本はかたっぱしから読んでいました。この本を買ったのは2回目です。
この作者の代表作(と言っても、傑作がたくさんあるのですが)シリーズの中でも、特に有名なクレストマンシーシリーズです。次男もこの一冊からハマりました。
「大魔法使いクレストマンシーシリーズ」の1作目ではないのですが、私はこの本を最初に読むことをおすすめします。大魔法使いのクレストマンシーという役職は、世襲ではありません。広い世界のどこかから大きな魔法の力を持つ子供を見つけ出して教育するんです。
大活躍しているクレストマンシーの、子供のころの話なので、クレストマンシーになった経緯がわかるんです。
主人公のクリストファー(のちのクレストマンシー)をよく知ることができ、同シリーズの他の作品を読む時に、最初から感情移入して楽しむことができます。
いつか、息子も好きになってくれるはず、と思って2度も購入した本です。
今、このシリーズを夢中で読んでいます。