読みました「メルストーン館の不思議な窓」

CA3H0070ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著

原島文世訳/東京創元社/2010年

この本を図書館で見つけたときは本当に嬉しかったです。そして最初から読みやすく面白かった。今回の主人公は「メルストーン館」に住む大学教授で、館で雇っている人と助けを求めて転がりこんでくる少年が家族のように暮らしてます。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品には家族のひとりが邪悪な存在だったりすることも多いですが、この作品はちがいます。主人公が祖父から相続した「守護域」を守るために家族で力を合わせて戦う、明るい話でした。身寄りのないはずの少年の隠された情報が最後の最後に出てきます。「なるほど!」と膝をたたいてしまう驚きをぜひ味わってください。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズは、もっと日本で有名になってもいいと思います。魔法が出てくる童話の体裁をしていますが、大人が読むようなブラックなシチュエーションと「どうなっちゃうの!」と身をのりだすようなクライマックスは、サスペンス映画みたいです。自信を持っておすすめできる本です。

著者は2011年に亡くなりました。寂しいですが、もったいないと思わずにすべての著作を読むことにします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です