読みました「(Outlander 6)ジェイミーの墓標 3」

ジェイミーの墓標 3 表紙OUTLANDER
outlander6,ジェイミーの墓標3

せっかく夢中になれる本をみつけたのだから、ゆっくりじっくり味わえばいいのに、また急ぎ足で読んでいます。それぐらい先が気になって面白いです。「ジェイミーの墓標 1」では、フランクが病死してからのクレアのことが最初に語られ、どうやってクレアが20世紀に戻ってきたのかがわかります。愛すべきキャラクターが命を落とすことが予想されたので、一気に最後まで読みました。

ジェイミーの墓標 3 表紙OUTLANDERシリーズ6冊目

ジェイミーの墓標 3
ダイアナ・ガバルドン著 加藤洋子訳

「時の旅人 クレア 1〜3」、「ジェイミーの墓標 1〜2」に続くOUTLANDERシリーズ6冊目です。「ジェイミーの墓標」としては完結なのですが、やっぱり続いています。わからない謎もまだありました。

訳者あとがきは必見

「時の旅人 クレア」では、ネタバレも辞さない(?)訳者あとがきが、斬新でしたが、今回のあとがきはぜひ読んでほしいです。ジェイミーがクレアを未来へ送り出す前に語る台詞を取り上げています。私も、その台詞がこの本で一番好きです。

「きっときみを見つける」

200年の孤独という苦難を乗り越えて、ついにクレアを見つけた。それが「時の旅人 クレア」最初のあたり、フランクがB&B(宿)の前で出会った亡霊だと、あとがきで解説されています(やっぱりあれか!)。ジェイミーは明日カローデンで死ぬだろうというときに、自分は死んだら200年耐えて君を捜すよ、とクレアに語るわけです。訳者あとがきを読みながら、「そう!そこ、すごい感動した!」と嬉しくなりました。読者の気持ちをわかってる!

また、プリンス・チャールズの母親の話など、この時代を理解しやすくするための解説も面白かったです。

フランクの先祖がわかって、スッキリ

ジョナサン・ランダルの弟の子孫で、安心しました。ジェイミーは、フランクへの血筋を守ることで、クレアの逃げ場所を確保しなければならないと考えていました。ゲイリスは、1968年(ゲイリスがいた時代)に戻ろうとしなかったのに対して、クレアには戻る場所があったことは、クレアがジェイミーの愛情に包まれていることを(フランクの元に戻るのだとしても)表しています。ランダル大尉を殺さなかったのも、ランダルの弟(アレグザンダー・ランダル)の病を治療し延命させたのも、傷ついたメアリー・ホーキンズを助けたのも、こうつながっていくのか、と納得しました。ランダル大尉の弟の、純粋で真摯なメアリーへの愛情は、悲しいけれど、ちょっと救いになりました。ただし、まだジョナサン・ランダルが死んだいきさつが明らかになっていません。イングランド軍の将校は戦死しても故郷に遺体を運ぶので、お墓がハイランドの教会にあるのはおかしいのです。すぐに疑問がとけるのかと思ったのですが、まだなので、意外にもっとなにか事情があるのではないかと、気になり始めました。「時の彼方の再会」に持ち越しです。

フランクが持ち歩いていた古い紙きれはなんだったのか

わからないことは、まだあります。「時の旅人クレア」を読んだ時に感じた疑問(こちらの記事)の、”フランクがいつも持ち歩いていた紙きれ”は、やはり先祖からのメッセージなのでしょう。メアリー・ホーキンズはクレアに非常に感謝していたでしょうから、子孫にメッセージを持たせるのに協力してくれたと思います。誰がメアリーに頼んだのでしょう。クレア?ジェイミー?それともジョナサン・ランダルでしょうか(それはないか)。この「ジェイミーの墓標 3」で明らかになったのは、ジョナサン・ランダルが約束を守る人間だということです。「ジェイミーの墓標 1」では、フランクが病死したあとの話なので、まったく出てきません。フランクに関する謎はそのままです。登場しないからこそ、謎としての存在感が出てきたように思います。

クレアの手に刻まれた”J”

フランクは「時の旅人クレア」で、クレアの手相をよく眺めていました。クレアはジェイミーと別れて200年後の未来へ戻るときに、手にしるしをつけてくれと頼みます。フランクの元に戻ったクレアは、やつれていて、妊娠していて、手にしるしができていました。フランクはクレアへの態度が何度か変わっているようです。戻って来たときに、手のしるしに気づいた?それは”古い紙きれ”に書いてあったことと関係する?クレアと出会ってスピード結婚したのに(情熱的だったのに)、戦争が終結したあとフランクはよそよそしかった。だからこそ、2度目の新婚旅行としてハイランドに来た。クレアは従軍看護婦だったので、戦争中は一緒に過ごす時間があまりにもなかったためだと考えていたけれど、その戦争中、情報局で働いていたフランクは何か情報を得たからクレアによそよそしくなったのか?

マータフは?

前巻で、クレアたちを襲った犯人を見つけ仇を討つと誓ったマータフは、見事に約束を果たします。やるといったらやる男、マータフです。この仇討ちは、クレア、メアリー、ヒュー・マンローの遺族に誇らしげに報告されました。しかし、サンドリンガム公爵はジャコバイトだったのかどうかは、はっきりしないままで気になりました。クレアの推測では、ふたまたをかけていたか、あるいはイングランド軍の有利な戦いにしむけるようにしていたのではないか、と。ルパートの亡くなる場面では、クレアに「おれと結婚したかもしれなかった」と語ります。悲しいけれどマッケンジーの男たちとの暖かいつながりが感じられました。マータフの亡くなる様子も、これから描かれるのでしょうか。

ロジャーは時を越えられるのか

マッケンジーの出であるロジャーは、ドゥーガルの子孫だと思ってはいましたが、まさかゲイリスとの赤ちゃんの子孫だったとは。ハミシュはどうなった?ゲイリスは、クレアに魔女裁判で処刑される前に、メッセージを送りました(火あぶりになった描写はない。生きていてほしいな)。「確信はないけれど、可能」「1」「9」「6」「8」。クレイグ・ナ・デューンで時を越えられたのは、ゲイリスとクレア。ではその子供たちは?

次は「(OUTLANDER7)時の彼方の再会 1」です。

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