妖精の丘にふたたび 2

読みました「(Outlander 11)妖精の丘にふたたび 2」

OUTLANDERシリーズ11冊目「妖精の丘にふたたび 2」は、とうとうブリアナが話の中心にせまってきます。クレアとジェイミーたちが新しい土地を切り開いてゆく、野性味に満ちた生活をおくるなかでも、彼らの苦悩は尽きません。「時の旅人 クレア」では、クレアとジェイミーはお互いさえ一緒に居れば幸せだったのですが、「妖精の丘にふたたび」では耐えられない寂しさを埋める事ができずにいます。読んでいて胸がつまるような1冊でした。特に、ジェイミーの隠し子がロード・ジョン・グレイにともなわれて、フレイザーズ・リッジ(ジェイミーの新しい所有地)にたずねてきたシーンでは、クレアもかわいそうだし、ジェイミーを父と知らない息子が、ロード・ジョン・グレイを父として深く敬愛している様子もジェイミーを打ちのめします。そんな二人は、愛するゆえの辛さに耐えるしかないのか、なんてひどいんだと思いました。原題は「DRUMS OF AUTUMN」。

妖精の丘にふたたび2扉OUTLANDERシリーズ11冊目

妖精の丘にふたたび 2
ダイアナ・ガバルドン著 加藤洋子訳

時を超えた男性のシャーマンの存在

時を超えたのは女性ばかりでしたが、やっと男性の成功例が見つかります。クレアが見つけた頭蓋骨の歯に治療痕があったことから、男性もストーン・サークルを通れることがわかります。もちろん、これはロジャーが時を超えるであろうことを示唆しています。男性シャーマンの頭蓋骨とともに、立派なオパールが見つかりますが、ゲイリス・ダンカンが時を超えるために「一流の」宝石を集めていたことを思い出させます。

フィオーナはやっぱり魔女だった

「時の旅人 クレア」でグレアムさんは魔女集会に参加していたのですが、なかなかの中心人物であることがわかりました。そして、やはりフィオーナも後を継いで魔女集会のリーダー格でした。ゲイリスとの接点もあり、時を超えるというSF的な要素については、フィオーナやゲイリスを通して説明されます。特にゲイリスは研究熱心で細かくノートをつけており、11冊目にしてやっと時を超えるシステムについて語られ始めます。もしかしたら、フィオーナはクレアやブリアナたちが戻るときに必要になる人物かもしれません。できればジェイミーも連れてきてほしい!クレアが語る飛行機の話に強い興味を持っていたので、ぜひ飛行機にのせてあげてほしい!

金の指輪のもうひとつの役割、時を超えるときのお守り

クレアが初めてクレイグ・ナ・デューンで「石を通り抜けた(時を超えた)」ときに身につけていた金属は、フランクの金の指輪でした。カローデンの戦いの直前に戻ったとき、2回目に身につけていたのは、ジェイミーの銀の指輪とフランクの金の指輪、そしてエレンの真珠です。真珠には金のビーズがついています。そしてふたたびジェイミーのもとに戻った3回目も金と銀の指輪を持っていました。このようにクレアは時を超えるときに宝石を持たなかったこと、生け贄がなかったことにゲイリスは驚いていましたが、時をさかのぼるときに必要なのは「金」なのではないかと思いました。戻るときには違うのでしょうか。ゲイリスも、すべて理解していたわけではないようです。時を超える負担は、経験を重ねるごとに辛くなるとクレアは話しています。ゲイリスが集めたいくつもの宝石は、あっさりと強盗に奪われてしまいます。しかし、もしここで強盗にあわなかったら、これらの宝石はお金に換えられてしまっていたかもしれません。奪い返すとしたら、それは誰かが戻るのに必要となるのではないでしょうか。「時の旅人 クレア」でゲイリスが集めた宝石を囚人となっていたジェイミーが見つけ、イアンはこの宝石とともにさらわれました。気づいてみると、ずっと話の内容にからんでいたゲイリスの宝石ですが、まだ使い方の秘密があかされません。ゲイリスが考えていたとおりの使い方なのでしょうか。そして作者は、一体いつから構想を練っていたのでしょうか。

次は「(Outlander 12)妖精の丘にふたたび 3」(別記事)です。フランクの金の指輪が出てきます。


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