「妖精の丘にふたたび」の3冊は、ブリアナとロジャーの辛い苦難の旅でした。あまりに辛くて、読み進めるスピードがいつもよりも遅かったです。どれだけの辛さかは、ぜひ読んでみてほしいです。また、「ジェイミーの墓標」で謎だったことが、やっとひとつ明らかになりました。長い!
OUTLANDERシリーズ12冊目「妖精の丘にふたたび 3」。いよいよ完結です。原題は「DRUMS OF AUTUMN」。ジェイミーとクレアほどの愛に結ばれていても、苦しむことがあります。ジェイミーは、嫉妬に苦しみます。ブリアナはフランクを父親と信じて育ち、フランクもブリアナを溺愛します。ブリアナが「わたしの父は」と語るときにはフランクのことを指し、その単語ひとつだけでジェイミーを苦しめました。ジェイミーはまったく悪くもないのに、しかもフランクは亡くなっているのに(生まれてもいないけど)勝てないのです。理不尽。
フランクの手紙の内容が明かされる
「妖精の丘にふたたび 3」の最後で、ロジャーがフランクの手紙の内容をジェイミーに教えます。この内容がすごかった。フランクがクレアと仮面夫婦であったのに、クレアに対して愛情を持ち続けていたことがわかります。ジェイミーともし会うことができたらよかったのに、そうしたら殺してやる!と、かつてジェイミーが語ったことと同じことが書かれています。この手紙の内容で、それまでのフランクのイメージも変わりました。そして重要な内容も含まれています。ぜひ最後のあたりは、集中できる場所で読む事をおすすめします。
セント・キルダにあったジェイミーの墓石の真実がわかる
そもそも、この墓石を「ジェイミーの墓標」でクレアが見つけたから、過去に戻ってジェイミーに会えたのです。また、ブリアナもロジャーも過去にいくことになりました。この墓石についても言及されています。ああ、そういうことかと。ここで、ジェイミーもクレアも死亡時期が不明になりました。火事で亡くなるという死亡記事も発見されましたが、これもあやしいと思っています。
金の指輪が見つかる
フランクの金の指輪は、ブリアナが見つけます。そのエピソードはあまりに辛いのですが、どうしても必要なことだったようです。まわりまわって、クレアに還ってきます。ジェイミーがクレアにたずねます。「返してほしいか。」と。これは君の人生だろう、と言ってくれるのですが、ジェイミーがこう言ってくれるまで、クレアは金の指輪を着ける事ができませんでした。
ロード・ジョンにブリアナが結婚を申し込む
ジョン・グレイがとうとうブリアナと会いました。やはり意気投合。そしてブリアナから、ジェイミーはロード・ジョンを親友だと思っているし、クレアはすごく性格のいい人だと思っていることをきかされます。とても嬉しそうでした。私も嬉しいです。ロード・ジョンはブリアナに、君と結婚したらジェイミーに首をへし折られる、と言います。恐い頑固親父であるジェイミーは、この「妖精の丘にふたたび」の一環したイメージとなって定着してしまいました。ロード・ジョンのブリアナをきづかう様子や会話がほほえましくて、辛さがきわだつこの「妖精の丘にふたたび 3」のなかで、くすっと笑えるシーンが多いところでした。
ボネットはどこにいった?
死刑が決まっていたのに、どうにもまだ逃げています。また登場するでしょう。重要な役割があるかもしれません。
次巻は「燃ゆる十字架のもとに 1」(別記事)です。
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