やっと読んだ!「魔法使いハウルと火の悪魔」

魔法使いハウルと火の悪魔、表紙 読んだもの
魔法使いハウルと火の悪魔、表紙2

読み終わったら、もう一度表紙の絵を見て!「なるほど!」と思いますよ

3年生の長男が読みました。以前からダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品を読むようしむけていましたが、とうとう成功!感無量です。

魔法使いハウルと火の悪魔
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著

対象年齢

1年生の次男には読みきかせましたが、ちょっと早い気もしました。3年生の長男に読みきかせていたところ、「もうそこは自分で読んだ。」と言われ、読みきかせは途中まで。

  • 1年生には読みきかせ
  • 3年生は自分で読める

映画とはずいぶん違う

ジブリ映画は大好きですが、おそらく映像よりも原作のほうが面白いです。2時間ではおさまらないくらいに内容がぎっしりで、文章のやわらかさとは裏腹に、人生はシビアなもの、という視点でシニカルな作品だという印象を受けました。いつものダイアナ先生です。

魔法使いハウルと火の悪魔、表紙

ソフィーは3人姉妹の長女で「長女は出世しないもの」と思ってる

おかしな迷信を信じているのですが、なんとなく納得してしまうところが怖いです。妹が二人いて、母(ソフィーには継母)の決めた就職先にはしたがいません。ここが面白いところ。美人の妹は、パン屋でなく魔法使いに弟子入りしたい。期待の末娘は魔法使いでなく、パン屋がいい。そこで魔法を使っていれ変わっています。

もともと、ソフィーも含め魔法が使える姉妹なわけです。

文章が子ども向けなので、大人はよみづらい

小学生の子どもが読むには、読みやすい文章かもしれません。児童文学ですから。親の趣味を押し付けてはいけないのですが、子供も内容の複雑さに面白みを感じているようだったので、嬉しかったです。

「ここ面白いよねー。」「あれって、結局どうなったんだっけ?」と話ができて、楽しい数日間でした。

私が最初に読んだとき(すでに30代だった)、子供っぽい文章が読みづらく感じましたが、いまになって「良かったなあ」と思います。日本では児童文学として発行されていますが、イギリス本国ではちがうのではないかな、と思っています。