バーバパパのプレゼント
アネット・チゾン/タラス・テイラー さく
寝る前に絵本を読むのですが、最近は2回続けてこの本をリクエストされました。クリスマスが近いことを意識しているのだと思います。バーバパパ一家は、サンタさんにもらったプレゼントの鳥たちために、たくさんのことを考えますが、バーバパパはバーバズーを説得します。お別れは寂しいけど、鳥たちの幸せを思いやってあげる大切さを伝え、鳥たちを故郷に帰してあげます。好きだからこそ、お別れするのです。動物好きのバーバズーが、めずらしい南国の鳥たちとお分かれするときは、息子も悲しそうな顔をします。息子も動物が好きです。
発電と環境についても興味深いです。どんなに手を尽くしても、南国の鳥のために発電することはどこかに無理がありました。火力、風力、水力、太陽光発電、エアロバイクでの発電も試しますがうまくいきません。特に面白かったのは、暖炉の薪を山にとりにいくのですが、山の動物たちも困りますし、切り倒される木の気持ちになって考えるところです。鳥を暖めるために他の生き物の命を奪うことになると気づきます。
かつては無理だと言われた太陽光発電での暮らしも、だいぶ現実的になってきました。価格も下がりはじめ、蓄電技術もあります。数百万円の初期投資が必要で、コストも回収しきれないようですが、いずれ問題は解消されるのではないか、と思います。絵本で子供に問題提起することができるのですから、未来の天才たちに期待が持てるのではないかと思っています。
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