2015年10月22日(木)「アウトランダー 時の旅人クレア 1」発売
ヴィレッジブックスから出版されていた「時の旅人 クレア」ですが、早川書房から発売されます。今日、私はジュンク堂からネットで購入します。Outlanderシリーズ9冊目でもなお、クレアとジェイミーの会話には、「時の旅人 クレア」での結婚式のことが話題にあがりましたし、以前は国会図書館で急いで読んだので、ぜひ今度はゆっくり家で読みたいのです。
OUTLANDERシリーズ9冊目
時の彼方の再会 3
ダイアナ・ガバルドン著 加藤洋子訳
OUTLANDERシリーズ9冊目である「時の彼方の再会 3」は、「時の旅人 クレア 1~3」「ジェイミーの墓標 1~3」から続きました。「時の彼方の再会」の1、2巻も楽しめましたが、3巻でも驚きの再会がありました。原題は「VOYAGER」ですが、航海という意味にふさわしいダイナミックな旅に。さらわれたヤング・イアンを取り戻すために、ジェイミーとクレアはどこまでも追っていきました。
別のストーン・サークルが
クレイグ・ナ・デューン以外にも200くらいある、とロジャーが言っていました。今回はじめて他のストーン・サークルがあり、そこでもクレアは「音」をききました。クレアやブリアナ、ロジャーはクレイグ・ナ・デューンで特別な音をききましたが、この時代のアメリカ大陸やフランスなどのストーン・サークルを使って、時間を超えるのでしょうか。
ミスターウィロビーについて
彼がなぜ裏切ったのか説明はあるのですが、私にはあまりしっくり来ませんでした。「ツェイミー(ジェイミー)が私の魂を食べる」という彼の恐怖感はわかりにくいし、酒に酔って重大なことを密告しても「自分にとっては大事なことではない」と言うのも、説明になっていません。アメリカ人から見ると、中国人のミスターウィロビーは、こうした発言をする奇妙な人、として納得されるのでしょうか。
言葉を上手くあやつることで、いい仕事に就いていた彼ですが、自分を守る為に国を出たら、言葉がなにもチカラを持たない人生に変わってしまった、というくだりは興味深く思いました。日本人ならどうでしょう。日本語でのコミュニケーションが上手でも、世界から見ると非常に限られた範囲しか活躍の場がありません。彼は、後半になると自分の名前は「イー・ティエン・チョウ」だ、イギリス的な名前はイヤだと話します。
ミセス・アバナシーの正体は
過去に行く前のゲイリスをクレイグ・ナ・デューンで止められませんでしたが、やはり生きていました。「時の彼方の再会」でもっともテンションの上がった再会です。アバナシーとはクレアの20世紀での友人の名前でもあります。ゲイリス(ミセス・アバナシー)の奴隷に同じ名前があるのは、やはり祖先なのでしょうか。ゲイリスは、赤ちゃんとひきかえにドゥーガルに脱獄させてもらい、フランスで占い師にもなりました。その占い師の噂はクレアもきいていたようです。しかしフランスで出会う事無く、ジャマイカまで来ました。
ゲイリスが、石を抜けて時間を超えた人に出会ったのは、クレア以外にも、一人いると話しました。もしその人物が、のちのち出てくるなら、ストーン・サークルの謎も、もう少しわかるかもしれません。
ゲイリスは、ラヴァットの血筋にこだわりますが、どこから出た予言なのかがよくわからないままです。
ジョン・グレイ
人気が出た登場人物ですが、この巻でも素敵でした。クレアとの会話でも、誠実にジェイミーと接していたことがわかります。それだけに、せつないというか、他で幸せになってほしいと思うひとりです。
次巻は、「(Outlander10)妖精の丘にふたたび 1」です。もう読み始めています。