「遥かなる時のこだま3」でファーガスの両親が判明、クレアとの関係は?【OUTLANDER考察】

遥かなる時のこだま3 OUTLANDER
outlander23、遥かなる時のこだま3

日本語で読むことができる、最後のアウトランダー原作「遥かなる時のこだま3」にて、気になっていたファーガスの出自とクレアの先祖について判明したことがありました。

遥かなる時のこだま3、表紙−2

別記事(読んでる途中[outlander21]遥かなる時のこだま:ファーガスの出自とクレアの先祖)で、クレアの旧姓「ビーチャム」について書いていますが、「ビーチャム」はフランス読みでは「ボーシャン」です。

ファーガスを探す謎の人物は

「ボーシャン」を名乗る人物が、ファーガスを探していました。この人物は、ロード・ジョンの外伝「死者から届いた手紙」に登場する、ロード・ジョンの義理の兄弟パーシー。パーシヴィアランス・ウェインライトは、アーマンディーン男爵の女きょうだいの一人と結婚しており、その女性の姓が「ボーシャン」と言いました。

セシル・ボーシャンと結婚したパーシーは、アーマンディーン男爵のもう一人の女きょうだいアメリー・ボーシャンが、ある貴族との間に子供を産んで亡くなっていることを知ります。その子供はある貴族の財産を相続する可能性があり、革命資金として提供すれば、あらたにアメリカに作られるアメリカ政府に影響力を及ぼすことができます。その子供はクローデルと言い、フレイザーと名乗る背の高いスコットランド人が養子にしたと。

パーシーの結婚相手の姉妹が産んだ子供に、多大な財産が残されているので、探していたんですね。

ファーガスはノース・カロライナで誘拐されそうになったことがあります。パーシーの仕業かと思っていましたが、クレアがパーシーに直接、聞いたところ、ファーガスを誘拐しようとはしていないと否定しています。

パーシーが相続する財産について知っているのは、誰でしょうか。母親は亡くなっていますし、父親も行方不明です。可能性があるのは、もちろん父親側かな、と思えますね。ファーガスを探す謎の人物は、もう一人いるんです。

ファーガスの両親の結婚許可証が見つかる

パリの売春宿で産まれたファーガス。本名がわかりました。クローデル・ラコッツィー。パーシーが結婚許可証を見つけたことから、父親も判明。

母親はアメリー・エリス・ルヴィン・ボーシャンで、父親はロベール=フランソワ・ケネイ・ドゥ・サン・ジェルマン。サン・ジェルマン伯爵には妻子がいたのに誘惑され、アメリーは身ごもってしまう。サン・ジェルマンの妻が亡くなったので、アメリーの父親(当時のアーマンディーン男爵)はサン・ジェルマン伯爵をアメリーと結婚させようとはたらきかけました。

しかし、アメリーは出奔して売春宿でファーガスを産み、1年後にインフルエンザで亡くなりました。サン・ジェルマン伯爵はその後姿をくらましますが、アメリーの死後、10年以上経過して亡くなった(国王とクレアの前でマスター・レーモンに毒を盛られた)。【追記】「(アウトランダー外伝)追憶の時の扉」にて、サン・ジェルマン伯爵が生きていたことが判明。【追記ここまで】

あのサン・ジェルマン伯爵ですか!彼がファーガスの父親ですか!ハンサムですが、あの悪党がファーガスの父だとは、とても信じられません。結婚許可証に署名している司祭は、アメリーの出奔1週間後に路地で殺されています。この犯人はよくわかっていません。

サン・ジェルマン伯爵が、アメリーをそそのかして出奔させ、司祭を亡き者にし、結婚を反故にしたのではないかと思えてきました。

クレアの先祖が記されている家系図

「ボーシャン」姓を名乗っているのは、パーシー、セシル、アメリー(死亡)です。

クレアがパーシーに直接聞いたところ、パーシーは子供がいないと答えています。また、パーシーの容姿からは、血の繋がりを感じるところはなさそうです。ウィリアム・ブークリエフ・マッケンジーとロジャーは遠い先祖と子孫でありながら、目元が似ているとブリアナが感じていますから、もしクレアの先祖がわかった時には、同じように、外見的に納得できるのではないかと思えます。パーシーはクレアの先祖ではない気がします。

これからセシルが子供を産むのでしょうか。パーシーの子供かもしれませんし、離婚して別の男性の子供を産むかも。否定はできません。

ファーガスは、ファーガス・フレイザーと名乗っており、今更ボーシャンと名乗るとは思えません。しかし、財産を相続するため、ファーガスの子供たちの誰かが名字を変えるのかも。

もしファーガスの子供がクレアの先祖だとしたら、マーサリもファーガスもクレアの先祖、そしてリアリーもです。クレアは先祖に殺されそうになったのでしょうか。アウトランダーでは珍しくない「先祖に殺されそうになる」パターンなのでしょうか。

クレアを育てた考古学者の叔父は、ビーチャム家の家系図を残しています。フランクの遺品と一緒に、今はブリアナが所持しています。クレアはブリアナに手紙で家系図を確認するように伝えていますが、ブリアナが確認できたとして、どうやってクレアに伝えるのでしょうか。

クレアの先祖が誰なのか確認するには、次巻「WRITTEN IN MY OWN HEARTS BLOOD」を読まなければなりません。