「炎の山稜を超えて」の最後で、ジェイミーとクレアの家族が時を超えます。時を超えるときに傷のない宝石を身につけるので、いくつもの宝石を集めました。
そのうちのひとつは、ジェイミーが父のブライアンから受け継いだルビーの指輪です。原作では「カボションカット」と書かれていました。
カボションカット
「おそらく最古のカット。これは良い体色とパターンを強調表示するために、または星(アステリスク)や猫の目(チャット)などの特別な機能を表示するために使用されます。」イギリス/自然史博物館のパネルより
ブライアンの指輪は、ころんと丸く磨かれて、ルビーの赤さがよくわかるものだったのですね。私はカボションカットとファセットカットを混同していましたが、博物館で「おお、これがブライアンの指輪のカットなのか」とよく理解できました。
たくさんのカットが展示されていました。石の特性によって、また研磨技術の進化によって、さまざまなカットがあるようです。
ブライアンの指輪にするカボションカットは、最も古いカットだと考えられているので、クレアがジェイミーにもらったとき、とても歴史のある大事なもののように感じたのではないでしょうか。
ファセットカット
「炎の山稜を超えて」で時を超えるときに使われた宝石に、ファセットカットのサファイアがあります。これはジョン・グレイがかつての恋人ヘクターからプレセントされたものです。
このファセットカットというのは、ウィキペディアによると切子面のあるカットのことで、光を屈折させて輝くように見せるためのカットということです。ブリリアントカットやステップカットなど、特定の切子面のデザインを指すのではなさそうです。
ジョン・グレイのサファイアの指輪は、透明感があってキラっと輝いていたのではないか、と思いました。