[Outlander]クレアのワンピースを手縫いで作ってみた。所要時間:一日

クレアのワンピース作ってみた OUTLANDER

海外ドラマ「アウトランダー」シーズン1では、スコットランドの民族衣装がリアルに再現され、話題になりました。で、クレアが着ていたみたいなワンピース(というか、寝巻き)が欲しいと探していたのですが、なかなかありません。あったとしても、とっても高価なんですよ。

そこで、16〜18世紀くらいの資料が見つからないかなあ、と思って検索すると、簡単に見つかりました。中世の衣服を趣味で再現している人たちがいるんですね。

クレアのワンピース作ってみた

で、作ってみました。

当時の女性には、あの白いリネンのワンピースは下着なので、コルセットやらガウンやら、ペチコートやらを重ね着していました。とても経済的に生地を裁断して、簡単に作ることができます。なんと数百年もの間、ほぼ同じ形態で作られていたようです。

前身頃と後ろ身頃が繋がっているパターンもありました。なんと頭を通す穴を開けて、ギャザーを寄せる作りです(その手があったかー!)。そのパターンで、きれいに丸く布を切る自信がなかったので、直線だけでなんとかなる方法にしました。袖はラグランスリーブにしたかったし。

ガゼットって?

中世の服飾のパターンを見ると、「ガゼット」という、謎の小さな正方形が出てきます。これって、面倒じゃないの〜?と思いましたが、実際に作って見ると納得。この小さな正方形を対角線におり、わきに余裕を持たせてあげると、着心地もいいし、布を無駄にせずシンプルに作れるんです。いやー、すごーい。

手縫いで作ってみた

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ミシンがあれば、裁断から3時間もあれば完成でしょう。型紙もいらないです。

今まで探していた苦労はなんだったの?

袖口には生地のミミを使ったので、袖口の始末はしませんでした。首回りは、ゴムを入れましたが、柔らかいリネンテープなどでギャザーを寄せても良かったかなと思います。布はしの始末ですが、着心地をよくしたかったので、おりふせ縫いに。ラグランスリーブにしたので、袖を身頃につけたところは、布はしはブランケットステッチで始末しました。ガゼットがあるため、ブランケットステッチの距離が短くて、助かった!ギャザーが寄るので、縫い目も気にしなくていい。

作った手順

(1)身頃と、袖を斜めのラインで縫い合わせる。(2)ガゼット(脇布)の2辺を前身頃と袖に縫い付ける。(3)そで下をぬい、続けてガゼットの残りの2辺、前身頃と後ろ身頃の脇をぬう。(4)首の周りを3つ折りにぬい、ゴムを入れ、好きな長さに調整する。(5)すそ、袖口を3つ折りにし、縫い合わせた端の始末をする。

シーズンごとの衣装がすごい

シーズン1では、なんといっても原作のイメージそのままの衣装が素晴らしかった。シーズン2では原作のイメージを超えていたというか、はなやかなパリの宮殿を背景に、色とりどりの衣装にはっとしました。クレアがベルサイユに乗り込んだ時の、あの赤いドレスや、チャイナテイストの黄色いドレスも帽子とお揃いで、とっても素敵でした。

シーズン5は、アメリカ開拓時代なのかなあ。インディゴ染めした衣装や、ジェイミーが毛皮を身につけているのが、かっこいい。

でも、シーズン1の衣装は忘れられない。

今、インド生活も終わりに近づき(家族の仕事の都合で、インドに3年住んでる)、道具も情報も足りないなか、念願のクレアの寝間着を作ることができて、満足です!